日本で23年ぶりの回顧展
モンドリアン(1872-1944)生誕150年を記念して、オランダのデン・ハーグ美術館が所蔵するモンドリアンの作品50点と国内外の美術館が所蔵するモンドリアンと関連作家の作品約20点を展示する展覧会が開催されます。日本では23年ぶりとなるの待望の「モンドリアン展」です。
初期の風景画から各時代の変遷を追う
モンドリアン作品は、初期のハーグ派様式の風景画や象徴主義や神智学に傾倒した作品、キュビスムの影響を受けて独自展開した作品、晩年の水平垂直線と原色平面の「コンポジション」まで多岐にわたります。
新造形主義の絵画
展覧会の最大の見どころはモンドリアンが到達した抽象表現の極みです。特に「新造形主義」と名付けられたその表現は、一言でいうと目の前の対象を描写するという絵画の常識を捨て、線と色彩と形状のみからなる純粋な絵画を志向することです。そして赤、青、黄色という三原色による独自の抽象画が完成します。
デザインの領域にも影響を与える
モンドリアンが主張した理念「新造形主義」に基づき、ドゥースブルフなどの画家、建築家と共に1917年に「デ・ステイル」が結成され雑誌が創刊されました。モンドリアンの絵画構成は、デザイン領域まで影響を与えています。「デ・ステイル」のプロダクトデザインを合わせて展示され、モンドリアン芸術の広がりがわかる構成となっています。
【開催概要】
会期:2021年3月23日(火)−6月6日(日)
開館時間:午前10時〜午後6時
会場:SOMPO美術館
料金:一般1,500円(オンラインチケット)他
休館日:月曜日
公式サイト:こちらから