今年は日本美術を再発見する年になるかも。
2020年、東京で開催されるおすすめの展覧会7選を一挙ご紹介。今年は東京オリンピック、パラリンピックが開催され、多くの外国人の来日が予想され各美術館も趣向を凝らした展覧会を企画している。特に夏シーズンは世界的にも知名度のある北斎や広重といった浮世絵の展覧会を持ってくる美術館も多く、日本美術の魅力を見直すきっかけにもなるかも。
7. 日本三大浮世絵コレクション(東京都美術館)
本展覧会では日本の三大浮世絵コレクションと言われる太田記念美術館、日本浮世絵博物館、平木浮世絵財団の名品から選りすぐりの約450点を紹介するというもの。質、量ともに充実の内容となっており、印象派など世界に衝撃を与えた浮世絵の真髄を知ることができる。
会期:2020年7月23日(木・祝)~9月13日(日)
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6. 琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術(アーティゾン美術館)
長年、ブリヂストン美術館の名で親しまれてきた美術館が2020年にアーティゾン美術館として生まれ変わった。コレクションの中核を担うのはフランス印象派や20世紀の西洋絵画、そして明治以降の近代日本洋画や琳派などの東洋絵画で2800点を超える石橋財団コレクションが基になっている。今展覧会では西と東のそれぞれの名品の数々を同じ土俵にのせ、都市が生んだ洗練された美意識を感じさせる内容となっている。
会期:2020年11月14日(土) 〜 2021年1月24日(日)
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5. 白髪一雄(東京オペラシティ アートギャラリー)
具体美術協会の中心メンバーとして活躍していた白髪一雄の全貌を紹介する展覧会。白髪は天井から吊るしたロープに掴まって、足で床に広げたキャンバスに描くことで知られ、身体運動を表現に高めた作家として国内外で高い評価を得ている。
会期:2020年01月11日(土)〜 2020年03月22日(日)
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4. 開校100年 きたれ、バウハウス ─ 造形教育の基礎 ─(東京ステーションギャラリー)
1919年に創立されたドイツの造形芸術学校、バウハウス。世界のデザイン界のみならず芸術文化に多大な影響を与えたその造形原理を知ることができる。日本美術には弥生時代の土器に始まり、水墨画、枯山水など簡素・簡潔な造形原理が息づいており、それは現代にも受け継がれている日本のDNAでもある。バウハウスから日本を見つめるキッカケが生まれるかも。
会期:2020年7月17日(金) ~ 9月6日(日)
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3. 江戸絵画の華(出光美術館)
今や日本の美術界では知る人ぞ知る存在となったジョー・プライス氏。新たに出光美術館の収蔵品となったエツコ&ジョー・プライス氏旧蔵の江戸絵画コレクションから約80点を厳選し、2期にわけて展示公開する。特に第1部は日本を代表する絵師である伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」をはじめ、肉筆浮世絵や風俗画など日本美術の精細な表現力を紹介する。
会期:【第1部】 極 ―若冲と江戸絵画 2020年9月19日(土)~11月3日(火・祝)【第2部】 粋 ―応挙と江戸琳派 2020年11月7日(土)~12月20日(日)
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2. 特別展 東山魁夷と四季の日本画 (仮)(山種美術館)
近代日本画の秀逸なコレクションで知られる山種美術館。2020年は美人画の大家、上村松園に始まり京都画壇の重鎮、竹内栖鳳や浮世絵界のミステリアススター写楽など日本画の優品を紹介する展覧会が続き、どれも見逃せないものとなっている。中でも東山魁夷は戦後日本画壇を代表する風景画家で日本の四季や北欧の風景画、唐招提寺障壁画など数々の名品を残している。
会期:2020年9月19日(土)~11月15日(日)
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1. 特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて(東京国立博物館)
今や日本でもっとも重要な美術品の一つとされる鳥獣人物戯画。その全4巻が一挙公開されるのだ。漫画やアニメはかつてはサブカルチャーと呼ばれ、一段劣った存在として語られてきたが、今や立派なカルチャーへと転身しており、その起源とされるのがこの鳥獣戯画。これを見れば日本のカルチャーの真髄がわかる。
会期:2020年7月14日~8月30日
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以上、2020年の気になる展覧会情報でした。