今年度、最大規模で開催される浮世絵展が東京上野の東京都美術館で開催されます。当初は東京オリンピック・パラリンピックで多くの外国人旅行者が見込まれていましたが、残念ながら東京大会は来年に延期となってしまいました。
しかし、浮世絵は江戸庶民に爆発的な人気を博した娯楽で、19世期後半のヨーロッパでジャポニズムのブームを巻き起こした輝かしい実績もあります。
また、今展覧会では三大浮世絵コレクション(太田記念美術館、日本浮世絵博物館、平木浮世絵財団)が一堂に揃うという、またとない機会でもあります。
今こそ改めて浮世絵の魅力を感じてみるのもいいですね。ここからは公式HPより展覧会の見どころをご紹介していきます。
展覧会の見どころ
1.日本国内の三大浮世絵コレクションから選りすぐりの名品が一堂に
太田記念美術館(東京・原宿)、日本浮世絵博物館(長野・松本)、平木浮世絵財団の日本三大浮世絵コレクションが一堂に展観されるのは史上初。各コレクションからそれぞれ約150点、保存状態も抜群の名品があわせて約450点も展示されるのは空前絶後のことです(展示替えがあります)。
2.浮世絵の歴史を展観する約60名の絵師の代表作を一挙紹介
浮世絵の祖・菱川師宣から、鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川豊国、歌川広重、歌川国芳まで、浮世絵の歴史を網羅する総勢約60名の絵師たちの代表作を紹介します。
3.重要文化財・重要美術品を100点以上展示
平木浮世絵財団が所蔵する貴重な作品の中から、重要文化財3点・重要美術品115点を展示します。
4.日本三大浮世絵コレクション秘蔵の逸品が目白押し
史上初の3点同時出品となる鈴木春重(後の司馬江漢)「雪月花」(3点のうち1点は重要美術品、日本浮世絵博物館、平木浮世絵財団)のほか、世界で唯一の現存といわれる東洲斎写楽「曾我五郎と御所五郎丸」(重要美術品、平木浮世絵財団)や、非常に珍しい歌川国芳「蛸の入道五拾三次」(日本浮世絵博物館)など3館のコレクションの中でも特に素晴らしい逸品が惜しみなく出品されます。
5.葛飾北斎の冨嶽三十六景、歌川広重の東海道五拾三次の超有名作を通期で展示
冨嶽三十六景の三役「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」「山下白雨」、東海道五拾三次の「庄野 白雨」「蒲原 夜之雪」は3館の所蔵品を入れ替えながら常時展示します。
展覧会情報
名称 「The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション」
会期 2020年7月23日(木・祝)~9月22日(火・祝)
会場 東京都美術館
時間 9:30~17:30
休室日 8月17日(月)、24日(月)、9月7日(月)、14日(月)
主催 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、太田記念美術館、日本浮世絵博物館、平木浮世絵財団、日本経済新聞社、BSテレビ東京、テレビ東京
公式HPはこちら
アクセス 〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
○JR上野駅公園口より徒歩7分
○東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅7番出口より徒歩10分
○京成電鉄京成上野駅より徒歩10分
※美術館には駐車場はありませんので、車でのご来場はご遠慮ください。